EGO-LOG

40代2児の父。主にプログラム学習と開発、仮想通貨、メタバース、たまに関係ないことを綴る。

【NFT】Soul Bound Tokenでは魂を縛れない【SBT】

NFTといえば、通常は購入したものを転売して二次流通することができる。

これにより転売のロイヤリティから利益を得られる。

 

だが、最近提唱された新しいNFTのカタチとして「Soul Bound Token」というものがある。

nft-japan.works

 

これは、一度受け取ったら譲渡不可能で、転売することもできない。

こんなものに何の価値があるのか?と思うかもしれない。

 

SoulBoundTokenは主に参加証明に使われる。

オンライン、オフラインを問わず講習やイベントなどの参加証明として取得すると、
ブロックチェーン上に参加証明のNFTがもらえ、ウォレットを参照すると
このウォレットの所持者がどんなイベントや講義に参加したかが分かる。

 

浅い意味ではイベントの参加証明程度だが、
SBTはもっと深い意味合いがある。

 

例えばクラウドファンディングで誰かを支援した際に、記念としてSBTを取得するやり方がある。
この場合、ウォレットにクラウドファンディングの支援者である、という証明SBTがあればそのウォレットの所有者はこの分野に積極的に支援する人物なのだ、ということが読み取れる。

 

逆に言えば低俗な?NFTなどを購入した際にSBTが配布されたりすれば、そのSBTを持っていたらこんなレベルの低いNFTを所持しているのだな、と評価される。

 

その外にも、将来的には学校を卒業した証明、資格をとった証明としてのSBTが考えられる。


ウォレットのSBTの一覧を参照すれば、そのウォレットを所持している者の人格までもがあらわになってしまうような、危うい面も備えているように思う。


ここで一点矛盾のようなものが見えていて、
一人の人間がもしたった一つのウォレットしか持つことができなかったら、SBTから人格を読み取ることが可能かもしれない。
だが、ウォレットは複数持つことができるので、
都合の良いSBTだけあるウォレットに集中して、そうでないSBTは別のウォレットに集める。
そして、他人にSBTの一覧を見せる時には都合の良い方のウォレットをこれは自分だ、と吹聴した場合、
人格や経歴を偽れてしまうのではないか?

こう考えているので、今のNFTの構造ではSBTの目的は果たせない、と個人的には考えている。


何でこんな記事を書くかというと、所属しているDiscordコミュニティ「tomajoDAO」でNFT購入のおまけでSBTを配布する、
というような提案があり、何となくSBTが持ち上げられすぎている?ような印象があったため。
SBTは手軽に発行できるが、反面アプリを入れるかネットワークを追加する必要があるためデメリットもある。

NFTプロジェクトの進め方を検討するにあたってSBTの良い所だけを鵜呑みにするのはどうなのか?と思ったのでこのような記事を書いてみた次第。

 

個人の考えなので認識誤りなどあればご指摘下さいまし。

 

discord、tomajoDAOにご興味あれば↓までお越しください。

discord.gg

 


以上