■前置き
以前から読みたいなーと思ってた「メタバース進化論」が届いたので読み始めた。
読書は平日に15分程度でかなりスローペースなのだが、1章ぐらいずつ読んで思ったことを書いてみたい。
普段メタバースに触れているわけでもないし、誰に書けと言われたわけでもないけども、
何かメタバースというものが気になる、考えたことを出力したい、という欲求のみでお送りしております。
第一章では大きくわけて以下の3点について書かれている。
■メタバースの定義
この中でも気になったのはやはりメタバースの定義。
個人的には3Dの仮想空間でコミュニケーションが成り立てばメタバースと名乗っていいのでは?との認識だったが、いかに浅はかかということを思い知らされる。
本が手元に無く全部思い出せないのだが、
著者が定義するメタバースを構成する7つの要素があって、
これまでのメタバースの認識に影響しそうな要素に「創造性」と「経済性」があった。
■創造性と経済性
まず創造性。
その空間でユーザが独自のオブジェクトなどを自由に生成できること。
次に経済性。
その空間での活動や、アバターやアイテムの購入などでお金の動きがある場合に成り立つ。
■メタバースでないもの
メタバースの定義に加えて「メタバースでないもの」も定義されていた。
その中にネトゲも含まれていて。
もちろんゲーム内での通貨はあるが、実際の経済とはつながっていない。
UltimaOnlineなどではゲーム内の通貨と現実のお金のやり取りをすることで、
間接的に経済性を持つこともできたが、法に触れるとまではいかないまでも非公認な方法で、これで経済性があるというのは無理があるかもしれない。
「創造性」の面で考えてみれば、大概のネトゲは自由にアイテムを生成したりはできない。マイクラは創造性だけでいえば成り立ってるのかな・・
2要素だけで考えても、ほとんどのネトゲ、ぶつ森やマイクラもメタバースではないことになる。APEXやFortniteも同様。
ある1点だけ成り立つからあれもこれもメタバースと言い張るより、
条件を絞っていった方が何だかスッキリしますね。
■メタバースの種類
メタバースは大きく3つに分類できるとのこと。
クローズドメタバースが既存のメタバースが該当して、1社か1つの団体が運営するサービス上のみのメタバース。
オープンメタバースはメタバースそれぞれが分離しておらず相互にやり取りできるメタバース。
リアルワールドメタバースはARが該当する。
メタバースが乱立する状況を見ているとオープンメタバースなんてものが実現する日は来るんだろうか。
■向かうところ
メタバースの要素として没入性のようなものがあり、
最終的にはメタバース内で仕事、コミュニケーション、遊びなど全てが完結するような環境がMetaなども目指しているところのように見える。
でも巨大企業が全力で取り組んでも、例えばVRゴーグルがサングラスほどの大きさになるには5年から10年はかかりそう。
ヘビーユーザにはゴーグルは必須だろうけど、ライトユーザや新規ユーザとしては気軽に試してみたいぐらいのテンションなのでは。
完全にバーチャルなメタバースに突き進む勢だけでなく、スマホ+ARなど現実にバーチャルをちょい足しみたいにして段階的にVRに親しんでいくのもいいんじゃないかなと。
そういう意味ではAR、リアルワールドメタバースはアリなのではと思う。
■2章チラ見
チラ見したところ、VR全開なので気持ちを切り替えて読んでいきたいと思います。
以上